今日はちょっと真面目な話です。
今
いじめが問題になっています。
Facebookでも色んな方がこの事に触れています。
私は自分の
「旋律」という曲を書いた時に、
「この曲を聴いた若い人が、
『今は辛くても大人になれば良いことがある。だから生きよう。』って思って欲しい」
という小さな願いを込めました。
PVには大人の私が映っていますが、作った時は
14歳の自分をイメージしていました。
14歳っていう年齢は私の中で、
キーワードで、
この頃は色んなことが一気に押し寄せてきた記憶があります。
訳もわからず腹痛が止まらなかったり、
自分の存在意義が分からなくなったり、
大人が信じられなくなった時期でした。
眠れない夜があり、
ご飯を食べたくない自分がいました。
でも同時に,
自分が音楽に救われ、
音楽で生きて行こうと決めた時期であり、
また「本当に信じられる大人」に出会えた時期でもありました。
ある一定の箱の中では、あなたは価値がないと言われるかもしれません。
でも、他の場所であなたは、救世主かもしれないのです。
歌詞の中で、
人はいつか 大人になる 辛い過去も愛して
だけど 今は それで いいよ
いつか 全て抱きしめる から
とありますが、この
「愛して」のところの歌詞は最後まで出来なくて、
「忘れて」とか色々考えました。
でも大人になったら、辛かった自分も愛おしく思える、それくらいに人は変わることを伝えたくて、この歌詞にしました。
私は14歳から歌を始めました。
当時通っていた音楽教室のスタッフのお兄さんが、すごく面白い人で、14歳なのにいつと23歳位に間違われるマセた私を「ゆりな!」と呼んで、妹のように可愛がってくれていました。
ある時に教室のLIVE合宿があって、みんなで話していた時、その人が、
「俺は傷の舐め合いはしない。それよりグッと押して膿を出してやるんだ。
その時は痛いけど、後からスッキリするやろ?」
と、すごくかっこいいことを言っていました。
パパイヤ鈴木さんソックリのお兄さんが、
福山雅治さん並みに男前に見えた瞬間でした。
素敵な大人に出会えること。
その大人も、もともとは自分と同じような悩みを抱えてた、って気付けたら、絶対変わるはずです。
ボイストレーナーをしていると、色んな生徒さんが色んな悩みを相談してくれます。
私は、時に励ましますが、その場しのぎの嘘で慰めることはしません。
嘘だと分かった時に、倍傷つくし、私もそういうことで、若い時に傷ついたからです。
時には、厳しいことを言います。
でもその時は、相手を信じている時です。
今すぐは分からなくても、私が言ったことを何年後かに分かって、いつか本当に楽になれる、と信じるのです。
怒っていなくても、私が本気で何かを言うと、大体相手を泣かせてしまいます。
本気で話す、本気で歌う。
言霊、音霊です。
私は一般的でない仕事ですし、服装も髪型も変わっていますが、
信念と、愛情を生徒に伝えることは絶対に譲れませんし、
その点に関してはどんな大人より真面目です。
いじめの問題について、大人の皆さんは色々と考えてらっしゃると思います。
でも一番大切なのは、
大人が生き生きとした姿を子供に見せることじゃないでしょうか。
例えば、
イチローや
EXILEの存在が計り知れない数の人々に希望を与えるように。
そこまでBIGになれなくても、
例えば子供が何もかも信じられなくなった時、たった一人だけ味方をしてくれる大人がいて、その人を思い出して頼れたら絶対に救えます。
迷ったら、その時は大変でも後悔しない方を選ぶこと。
今、私はいくつかの願いごとがあります。
気付いたら、全部生徒さんのことでした。
叶ったら、教会と神社にお礼を言いにいかないといけません。
なんだかゴチャゴチャした私の人生ですが、少し遠くから見たら幸せなんでしょう。
それから、
いじめはやっぱり大人の世界でもあるんだと思います。
私はサラリーマンでもOLでもないし、常に一人行動なのでそのへんはよく分かりませんが、
嫌なことを言う人がいたら、その人に逆に優しいコトバをかけてあげることだと思います。
大人の場合は大体、その人自身が嫌なことがあったりして、ただの八つ当たりだったりするもんです。
自分に非があると思ったら、ハッキリ原因を聞くことです。
そしてそれを聞いても、自分の全てを否定しないこと。
赤い靴下を否定されたからと言って、あなたが否定されたのではないのです。
白い靴下にすれば丸く収まります。
それが出来ないなら、
赤い靴下は何かをあなたがそれに置き換えているだけなのか、あなたが本当に
赤い靴下にこだわりを持っているのか、自分に問いかけるのです。
赤い靴下が好きすぎるなら、
赤い靴下で働ける職場を探し、そこに雇ってもらえる自分になることです。
なぜか、例えが
靴下になりましたが、色んなことが当てはまると思います。
それから当たり前のことですが、大人になったら相手の立場に立って考えられるか、が大切だと思います。
これが、意外と難しいよね!
大人達はマニュアル本を捨てて、自分の人生を歴史に刻む勢いで行こう。
若者達は空を見上げること。
長くなりましたが、以上です。
最後に、この歌を聴いて下さい。
>>『旋律』松岡ゆりな