和田アキ子さん著「おとなの叱り方」

  • 2015.07.05 Sunday
  • 17:44
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休憩時間は“耳を休めるために”本を読んでいることが多いsingerでボイストレーナーの松岡ゆりなです!

先日読みましたこの本。
誰もが知っている大御所の和田アキ子さんの著作で「おとなの叱り方」。

とても読みやすく1時間以内に1冊読めてしまいました!

読みながら和田アキ子さんの過去のエピソードに胸が熱くなりました。
私も15歳の頃から音楽の世界に入ったので自分と重ね合わせて頷きながら。

なかでも、デビュー直後お給料が少なくお腹が減りすぎて、「三人前食べたら無料になるちらし寿司」があるお店で、どうしても食べきれないから、お手洗いで吐いてはまた食べていたところを、お店の人に叱られた…というエピソードには、当時の必死な和田アキ子さんを想像すると涙が出てきました。

いや〜下っ端時代は苦労するし、言いたいこと言えないもんなんですよ本当に。

最近私がずっと考えていたこと、
「怒る」と「叱る」の違いについても書いてらして、そうなんです!そうなんです!!という感じでした。

もともと短気だった私ですが、本当に怒らなくなりました。

自分勝手な方に我慢しすぎて、ストレスで内臓がおかしくなったり、
身体中が腫れたりしたこともなんどもあります。

色んな年代の方にレッスンする中で、
「大人ほど叱らないとわからないことが山ほどある」ことに気付きました。

そして「怒る」のではなく、「叱る」ようになりました。

何かの道を極めておられる方や、有名な方ほど謙虚で真面目だということも、身に染みて感じました。

そしてそういう方は教えていてこちらも学ぶことが沢山あり、より指導力をつけたいと思わせる力を持っているのです。

それからよく世間で「最近の若いもんは!」と言いますが、それは大人の背中を見ているのではないか?と思います。

良くするためには私達がちゃんとしないといけませんね!

原点に戻って頑張ろうと思える良い本でした。

また大切なことを忘れかけた時に読み返したいと思います!


よしもとばななさんを読みまくる日々のことなど。

  • 2015.03.31 Tuesday
  • 04:02
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お風呂の中では読書をしているので、持っている本の表紙が全体的に何やら柔らかいsingerでボイストレーナーの松岡ゆりなです。
ちゃんとタオルを敷いてるんだけどなあー!

ちなみに電車の中では音楽を聴いているか、ブログ更新しているか、両方か、です。

かなり時間をかけて、

よしもとばななさんの「王国」シリーズ、
「その1 アンドロメダ・ハイツ」
「その2 痛み、失われたものの影、そして魔法」
「その3 ひみつの花園」
「その4 アナザーワールド」

そしてエッセイ赤ちゃんシリーズ?の、
「子供ができました」
「こんにちわ!赤ちゃん」を読破しました。


「王国」の方は、またすごいタイミングでこれを読んだもんだな!というくらいにバッチリでした。

本も、曲も、「今まさに!」って時に読んだり聴いたり歌ったりすると、最大に効果を発揮する気がします。

仮にその時分からなくても、二度目の出会いがあるのもまた良し。

「王国」は今まさにこの本の登場人物のような人達が沢山周りにいる私としては、なんだかこうして書いて下さってありがとう!という気持ちでした。

大人のファンタジーかと思いきや、どれもがものすごく真実なのです。

この物語は「分かる人は分かる」という感じでいいんだろうな、という勝手な感想を持つ私。
景色や空気を想像出来て、目の前にその人がいて、もう自分の友達くらいに思えてこそ味わえる本ではないでしょうか?


エッセイの方はよしもとばななさんの出産のことなどが書いてあり、姉が子供を産んだ時のことを思い出して懐かしくなりました。

これだけ「本当の意味で強い女性」が日本のこの世代で果たして存在するのか?というくらいのすごい潔さを感じました。

かっこつけない、本当に全くかっこつけないところが、凄すぎます。

でもこのエッセイにものすごい数の人がきっと救われているのです。
その、よしもとばななさんのでっかい網でどりゃーっと人を救う感じが、さすが作家というか、「全く飾らない偉人」という感じですごいなと思いました。

このところどうしてこんなに本を読んでいるのだろう…と思ってみると、それは自分の中である種のスイッチを切るためであり、
またある種のスイッチを入れるためでした。

寝ている間に記憶が整理されるみたいに、
本を読むと感情が整理されるように思います。

頭の中が忙しいからこそ、本を読むわけですね。

なんだか、作文みたいな文章になってしまいましたが、

読書の春!(違う)
皆さんも本を片手にベンチでゆっくりしたり、してみてくださいね!

ゆりなの活字中毒日記。「フランス人は10着しか服を持たない」

  • 2015.03.03 Tuesday
  • 08:36
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今日も早起き、singerでボイストレーナーの松岡ゆりなです。

このところ移動中と半身浴の間は本を読んでいます。

最近読んだのがこれ!
「フランス人は10着しか服を持たない」です。

アメリカ人女性がフランス留学中にホームステイした一家の暮らしから得た、素敵に生きるヒントが沢山詰まった一冊です。

ファッションに留まらず、食や、健康の保ち方などの生活スタイル、いえパリに暮らす人の美学をしっかり吸収出来ちゃいますよ!

素敵なフランス音楽を聴いた後だったので、書店で勢いで買い、勢いでもう読み終えました。

また2回目読むことになりそうです。
では、今日もレッスン行ってきまーす!!!


「痩せる寝方」と、ご縁のはなし。

  • 2015.02.10 Tuesday
  • 23:09
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今日もモリモリレッスンしました!

singerでボイストレーナーの松岡ゆりなです。



和美人Y様より、素敵なチョコレート頂いちゃいました!

LeTAOのチョコレート!

ありがとうございます!!!



さてさて、このところそれぞれの教室で新しい生徒さんが来てくださっています。

今日もまたお二人来てくださったんですが、

ボイストレーナーをしていると、

新しい出会いがあったり、

前から知っている方がひょんなことからレッスンに来てくださったり、

そのタイミングなどもまた絶妙だったりして、



「ご縁」の世界なんだな、と思います。



日本中に、いや関西だけでもかなり沢山のボイストレーナーさんがおられる中で私のところに来てくださって、またそのタイミングでその時間帯がたまたま空いていたり、

そういう巡り合わせの妙みたいなもの感じる今日この頃です。



そんな中で、

それぞれの長さでレッスンに通ってくださってる生徒さんの上達にちょっと感動したり。



ホント、ええ仕事ですわ。



さて。

一方で、2.3日に一冊のペースで本を読んでいる私ですが、

小説の合間に実用書も読んだりして頭を整理しています。



昨日買って今日読み切ったのが、これ。



「痩せる寝方」です。





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前々から、

「休みの日に寝だめをすると体重が減っているのは、何故だろう?」

という疑問があり、内容もとても良さげだったので買ってみました。



左藤桂子さんという、女医さんの著書で、

もともと糖尿病などの病気の方の生活改善の指導をされていた方だそうです。



この本の内容はとてもわかりやすく、痩せる痩せないというより、健康に対しての意識をもう一度考え直すキッカケになる本だと思いました。



そして、この方の若い頃の頑張りすぎたエピソードなどは、私も10代からsingerの仕事、20代からボイストレーナーと両立しながらやって来た中で、

「分かりますよーー!!!」

って思わず頷いてしまいました。



女性ならではの部分にもかなり共感しました。



お医者さんなので、もちろん頭が良い方なのは当然なのですが、



「沢山の人が自分と同じ失敗をしないように。できるだけ多くの人の未来が良くなるように。」

という思いは、ジャンル違えど私もそうなので、本当に「よくわかりますー」という感じでした。



読みやすいのですぐに読み切れました。

健康と睡眠の本ではあるのですが、

ボイストレーナーとしての今後の考え方について、とても良い学びを頂きました。



常にアンテナを立てていることが大事ですね!



さあ、今日は早く寝るぞい!

(って、まだ電車の中です。)







よしもとばななさんの「イルカ」。

  • 2015.02.05 Thursday
  • 22:35
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昨日書いたブログを更新します。

■■■■■

節分に豆を食べそびれたのはもしかして人生初かもしれないことに驚いたsingerでボイストレーナーの松岡ゆりなです。
そして今日豆乳飲みました。
節分に豆乳もなかなか良いものですな。

今日も充実レッスンDAYでした。
新しい生徒さんはすごくやる気だし、
前からの生徒さんはどんどん難しい歌をスイスイ歌えるようになり、

なんだか色々いい意味でエライことになっています。

そのスパーク具合に私は、
「いいぞ、いいぞ!」とワクワクしています。

さて、また先日一冊読破しました。
よしもとばななさんの「イルカ」です。

あとがきによると、妊娠中に書かれたそうで、おそらく当時のご本人とリンクしている部分も多いんだろうな、と思える作品でした。

よしもとばななさんの作品に出てくる、「人が集まっている一つの場所」のリアルさにはいつも心惹かれます。

その空気感や、一人一人のでこぼこした感じ、行ったことはないけれど、何か過去の記憶のように、私の中に棲みつくのです。

数ある名作の中でも、この小説はその色がすごくはっきりしていました。

小説家は、
目に見えないものを、
目に見える文字にする仕事なんだな、

とあらためて思いました。

それから命が消えてゆくことと、
生まれてくることの力をすごく感じる作品でもありました。

不思議と、
読んでいたら昔経験したなんでもないことが次々と蘇ってきました。

私の記憶が、
成仏したのだな。


ありがとう。
ありがとう。



「走ることについて語るときに僕の語ること」とナッツリターンのナッツ。

  • 2015.02.02 Monday
  • 01:48
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昨日買ったダイアンリーヴスのサラ・ヴォーンに捧げたCDが素晴らしくエンドレスで聴いておりますsinger松岡ゆりなです。

さて、このところナッツ製品に軽くはまっておりますが、
ピアニスト、山本マキちゃんからグアム土産にマカダミアナッツを頂きました。

MAUNA ROA-マウナロア-のナッツ。

しかも少し前に話題になった、
「ナッツリターン騒動」のナッツが、このナッツだったとか?

海外では定番の人気ナッツのようですね。美味しかったです。

前に頂いていた「ナッツの蜂蜜漬け」も最近おやつに食べています。

コーヒーにも合いますよ!

さて、最近やっと読破しました、村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」。

これはエッセイというより、村上春樹さんが走ることを通してご自身の人生観や在り方、また大会への出場の記録などを綴った作品です。

私は10代の頃から村上春樹さんの小説を読んできて(というか、私の世代はほとんどの人が読んでいますが)短編も好きですが、長編のすごさと勢いにいつも心も時間も(読み出したら止まらないのです)奪われてきました。

お風呂を入る前に読み出したら最後、お風呂の中まで持ち込んで、おそらく気がつくと夜が明けていることでしょう。

だから私は村上春樹さんの長編は必ず休みの前の日から読むようにしていました。

ワールドカップの決勝並みに、目が離せないのです。








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なぜそんな小説を書くことが出来るのか?
その謎がこの本には詰まっていました。

いつまでも小説を書き続けるために、毎日走ること。
世界中のマラソン大会に出場したり、トライアスロンにまで挑戦したり、その中での思いなど。

なんというか。

私も歌うこと、教えることをいつまでも続けたいと思っていて、そのために、お酒を飲まず、タバコを吸わず(もともと吸いませんが)、食事に気をつけたり、喉の乾燥を避けたり、様々なことをしているので、この本を読みながら何度も頷きました。

特に才能に恵まれていたとしても、枯渇するものに対しての部分では、
「私が長年思ってきたことを、なんてその通りの言葉で表すんだろう」と目からウロコでした。

なんというかストイックさだったり、
絶対普通のままでいたい部分だったり、
絶対譲れないこだわりなどが、
ものすごく「そうなんです、そうなんです!」という感じでした。

これだけ世界的に有名な方なのに、
(この本の中にも海外の大学での講義の話などが出てきたり)、
全く余計なものにまみれていない、
この、
フラットさ、
プレーンさ、

私もこうでありたい!

と強く思いました。

ボイストレーナーという職業はかなり特殊で、
常に勉強し続けないといけませんし、
人を見る目、
音を聴く力、
判断力、
目に見えないものを想像する力、
直感、
時代をキャッチする力、
未来を予想する力、

それを保つ集中力が必要なのです。

そして、何よりも大切なのは「楽しむ力」。

きっと、遊びにいって楽しい、とかとは全く違う「楽しさ」なのです。

そういう人生を送ることに対しての、ある種の道しるべをもらったように思いました。

このタイミングで読むことが出来てラッキーでした。

さあ、また今週もレッスン頑張れそうです。


人生のこつあれこれ2013と塩鶏。

  • 2015.01.27 Tuesday
  • 04:00
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常備菜を作りすぎて冷蔵庫が日付入りの保存容器で溢れている“ハマるときはとことんハマる!”singer松岡ゆりなです。

今日(月曜)は仕事が入るかも…、だったので空けていたら結局ずれ込んで、オフになったので、雑務DAYとなりました。

合間に読書と、WEEK DAYに楽するための常備菜作りをしました。

読書は今日はよしもとばななさんを読んでいました。
「人生のこつあれこれ2013」です。

村上春樹さん同様、よしもとばななさんもエッセイ以外はほぼ全部読んだ(多分)というくらい好きな作家さんです。

これはエッセイというか日記なのですが、WEBに公開されていた文章だそうです。
1月ごとに書かれていた文章一年分がこの一冊にまとめられています。
この中の12月のところの文章をネットで読んだことがあり、その言葉の一つ一つが真実すぎて何度も何度も読み返したのを覚えています。

よしもとばななさんの、女性にしかないガッと両腕で力強く持ち上げてくれる感じが好きです。

村上春樹さんとは、違う形で本当に世界中の人を救っておられると思います。

時々、
「あ、これ私もいつも思ってたけど、上手く言葉に出来なかったことだ。なんてぴったりな文章で表現するんだろう。」
という驚きもあります。

「覚悟」とか「使命」とか「宿命」とか、
そういう大きな宇宙が決めた流れみたいなものを常に感じて、
というかそこにしっかりと身を任せてゆく勇気というか、なんというか。

まあ、宇宙的には仕方ないな、
みたいなことって常にアンテナを立てていないと思えないことだなあ、と思います。

芸能界とのお仕事のこと、芸能界の方々の良い部分とかもすごく分かるなあ、と思いました。
芸術家?みたいなジャンルとまた違うんですね。日本においては。
(もちろん芸術家であり、芸能人の方もおられますけどね。)

さて。
今話題の塩鶏を作りました。
鶏胸肉を、塩、ネギの葉の部分、生姜の皮、唐辛子などなどが入った水で煮込むやつです。

冷めたら、スープごと保存容器に入れて、完全に冷めたら、蓋をして、冷蔵庫に入れます。

これが、とってもおいしいのです。
バンバンジーみたいにしてもいいし、スープにしてもOK!

私はフォーにしました。
塩鶏のフォー、あっさりしていて美味しかったです。

それにしても、今って世界中の調味料が売ってるんですね。
棚に並んでいるのを見ると、ワクワクしました。

私の知らない味付けがまだまだあるんだなあ。

常備菜は、冷ましてから蓋をする、容器の熱湯消毒、容器の蓋の水気を完全に切る、とか色々決まりがありますが、こういうのはとても好きです。

さあ!明日からまたレッスンDaysです。週末には歌の本番もあるし、お野菜いっぱい食べて頑張りまーす。

東京奇譚集と仕込みLIFE。

  • 2015.01.25 Sunday
  • 02:53
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このところ、移動中と半身浴中はひたすら読書をしておりますsingerでボイストレーナーの松岡ゆりなです。

レッスンもステージもとても集中力がいるので、上手くスイッチを切り替えないとONのままでは、おかしなハイテンションな人のままになってしまったり、
何もないところで躓いたりするのですが、(私だけかも?)
今のところ、良いバランスでいけています。

村上春樹さんの小説は全て読んだ気でいたのですが、

他の村上春樹さんの著書の前書きに「東京奇譚集」が出てきていて、

「あれ、これ読んでないや!
エッセイ以外は読んだと思ってたのに。」
と慌てて本屋に行きました。

書き出すと長いので、結論だけ言うと、ものすごく好きになりました。

作品集なのですが、
最初の村上春樹さんのJAZZライブでのエピソード(JAZZ好きなので、おおっ!となりました)と、
最後の「品川猿」という作品が好きでした。

何か不思議な気持ちになって、電車の中で危うく泣きそうになりました。

全ての作品を1回読んで、
確認するようにもう1回全部読みました。
多分まだ何回も読むと思います。

村上春樹さんの作品は確実に世界中の人達を救っているんだろうな、と思います。

例えば、お腹が空いて寒い人に、
「はいどうぞ」とあたたかいおかゆをあげたとして、
その人がすごく助かったとして、
それを何人もの人にしたとして、

世界中の人におかゆを配るようなことを、
小説でされているのが村上春樹さんだと思いました。

私もそうありたいな。

本屋さんにいくと魅力的な本達がみんなこっちを向いて、
「私を連れて帰って!」とせがんでくるわけですが、

高校生以来くらいに自分のために料理本を買いました。
料理はネットでちょっと調べてあとは全部勘で作る私ですが、

「作り置きできるおかず」
の本に惹かれてしまいました。

というのも、普段は忙しくてなかなか料理をゆっくり出来ないものの、
「ヘルシーなものを食べたい!」
という思いと、
「常備菜のちゃんとした保存方法を知りたい!」
というのも気になっていたのです。

今日はおやすみだったので、
冷蔵庫を掃除する勢いで、
常備菜を8品くらい作りました。

ちょっとずつ色々食べられるのが嬉しいですよね。

夕ご飯もこんな感じに。


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地味…!!!
でも地味が一番美味しいのです。

常備菜は染みてくると味の変化が楽しめるのが、嬉しいですね。

まだまだ色々作ったので、しばらく楽しめそうです。

前の日はスープカレー作りました。


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この日に買ったのは、チキンとコーンだけで、あとはあるもので作りました。

というのも前の日が、

ポトフだったんです。


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かぶも入れました。
ポトフって本来は材料がもっとゴロンと入っている感じですが、

帰ってから作るのと、
圧力鍋の類も持っていないので、
材料少し小さめです。

ハーブソーセージから出汁が出て美味しかったです!

出汁がきちんと出ていたら薄味でも美味しいんですね。

ちなみに料理をしている時の私は、人が変わったように無言です。

誰かが見ていたら、驚くことでしょう。

ひたすらもくもくと材料を切ったり、煮たり焼いたりしております。

しっかり教えて、
しっかり歌うための、
体づくりと、頭の切り替え。

さあ、明日こそは、
宿題を片付けよう!!


村上春樹著『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。

  • 2013.04.28 Sunday
  • 05:41
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救うのか、
掬うのか、
それとも、
巣食うのか。

救われるのか、
匙を投げるのか、
もしくは、
支配したつもりで、されているのか。


例えば、世の中でよしとされている一つの物事があったとしよう。

小さなホールに出来る限りの人を集めて、何か立派なことや、人の役に立つことを話すとか、そういう類のことだ。

それは非常に立派なことで、実際にそこに立ち会った人は何かしらの「救い的なもの」を受け取ることもあるだろう。

おそらく、主催者は願う。
もしくは祈る。
「もっと多くの人を救いたい。」と。


アーティスト、というのが、例えば音楽や絵画などを通して、ものすごく多くの人の心を動かせる人種だとする。

そういう意味では、村上春樹は作家でありながら「アーティスト」であると言える。

彼の作品は「あくまでも個人的な」をことを中心に物語が進んでゆく。
多崎つくるが、高校時代の友人から絶縁されたことが、この物語ではそれにあたる。

まず、当たり前でわざわざ言わなくてもいいことを、わざわざ言ってみると、

自分が“些細なこと”で悩んでいると多くの人は思っており、
それが決して“些細なことではない”と誰かに教えてもらった時、
それだけでものすごく救われる。

また、
自分が“大きな問題”を抱えていると思っている人が、
それは実はそれほど気にするべき“大きなこと”ではないと知った時、
急に心が軽くなる。

この二つはとても重要で、
この二つはとても似ている。


村上春樹の長編は、二つの世界が同時進行するスタイルが多いが、今回の作品はあくまでも世界は一つであり、
どちらかというと、短編作品の世界観に近いものがある。

「あくまでも個人的な」ことを、
これほどまでに注意深く、繊細に、そして大胆に掘り下げる、いやむしろ、
彫り上げる作家が他にいるだろうか?

彼は全ての一人称を代弁した。

カラフルな友人達は、読者の肩のあたりまで近寄り、話しかけてくる。

「どうして、村上春樹は私のことを知っているんだろう。」
そう思わずにはいられない。

たとえ、同じ体験をしていなくても、心の順番を知っているのだ。

確かに、この本を開くとそこから最後のページを読み終えるまでは何も出来なくなる。

気付けば外で小鳥が鳴いており、新聞配達の音が聞こえる。

しかし、そのグイグイと引き寄せる文章が、村上春樹の最大の魅力ではない気がする。

いつまでも、いつまでも、残り続け、住み続け、息をし続けることが、他の作品にはない最大の魅力だ。

白い紙に、
黒い字で、
綴られたこの文字達は、数多の色彩を放つ。

そして、彼の作品に対する思いの純度に、感服する。

その真ん中にあるものに、
読者は形のない勲章を贈るだろう。

話題の片付け本!

  • 2013.02.12 Tuesday
  • 10:31
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おはようございます!
最近読書にハマっている“ハマり出したら止まらない”singer松岡ゆりなです。

高校生の頃にハマりすぎて1年間に123冊読んだことがある程です。
当時は小説ばかり読んでいました。

最近はもっと読みやす本を読んでまして、少し前に話題になった、こんまりさんの片付け本をやっと読みました。

かなり極端な発想ですが、根本の考え方は納得出来るなあ、と思いました。
要するに、結果としては、ものを捨てる本ではなく、ものを大切にすること
を説いた本なんですね、おそらく。

でも、整理の仕方とかはすでに実行しているものが多かったです。
昔から部屋の片付け大好きなので、クローゼットの中もかなり綺麗に可愛く整頓しております。
ハンガーラックもトップスやボトムスに分けて綺麗に並べてますよ!
いつ見られても大丈夫です。

こういう本といういうのは、考え方、発想の転換を買っているんだな、と思います。

How to本はあくまでも参考程度が一番だなあ、と思う私です。
だって、やっぱり自分が人生の経験の中で身をもって学んだことに勝るものはないですからね。

私がボイトレオタクなように、こんまりさんは片付けオタクで、その良さを広めたいと思ってらっしゃるだろうな、と思いました。

さあ、今日も野菜ジュース飲んで頑張ります!

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