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ミュージカル「KIRIKU」音楽監督ゆりなの作曲メモ。後編。

IMG_6985.png
いつも調律されたピアノでレッスン出来る喜びを噛み締めておりますsingerでボイストレーナーの松岡ゆりなです!

さてさて、作曲メモ後編。

■ミュージカルKIRIKU初演からの曲リスト■

■Mama Africa〜いのちの産声〜

・この曲は初演の時にこのミュージカルのために書いた「書き下ろし」曲です。

歌詞について。

サビと、魔女のソロの後の部分がスワヒリ語になっています。
そこを引き立たせるためにタイトルの「ママアフリカ」以外は英語の言葉を一切使わず書きました。
例えば「リズム」という言葉が使えないので、
「ふみならす あし ひびき」となっています。
書いてゆくと何度もカタカナを使いたくなり、
日常で使っている英語の多さに驚きました。

サビまでの部分は作品の様々場面を、
ダイジェストみたいにでも最も短い言葉で、表しています。

この歌詞にはカラクリがあって、
歌詞に出てくる、
大地→土曜日
水→水曜日
木々→木曜日
炎→火曜日
黄金→金曜日
月→月曜日

でサビの、
太陽→日曜日

という風に一週間になっています。
だからなんやねん!って話ですが、私はこういう隠れたカラクリ作りがとても好きなんです。

2番ではそこから、「いのち」につながる流れてにしています。

サビの後はゴスペルの手法を使いました。
ここからは作曲の範疇。

曲について。

まず全体的にスタッカートのリズムで打楽器を演奏してるような歌をイメージしました。
水が跳ねるみたいな感じです。
(なので楽譜は16分音符だらけです。)

コードは確かペダルポイントにしたと思います。
コードの中で一音だけ変化していくことをラインクリシェ、一音だけ同じことをペダルポイントと言いますが、ペダルポイントを使うことで、動いているようで、同じ場所にいる感じを出しました。

サビもリズムやコードの使い方はそのままで2番まで行ったら、
ここから3パートに分かれて、徐々に重なっていくメロディになります。
これはゴスペルでよくある手法です。

ソプラノは1小節ひとかたまりのフレーズ、
メゾは2小節ひとかたまりのフレーズ、
アルトは4小節ひとかたまりのフレーズ、

上の方で細かく、
真ん中で明るく、
下の方で深く、

みたいに音の居場所を変えています。
最後全員がソプラノのフレーズに集まった時にいつのまにか単調になっており、

そのまま魔女のソロは単調。
フレーズもレガートでメロディックなものになります。

そこからビリマナで一気に怪しげな雰囲気に。
(このメロディは魔女カラバに従え!との伏線です)魔女のアドリブが怪しい雰囲気を出します。

トゥイガの掛け声で呪いが解けたように、
またもとのビート、長調に戻ります。

編曲はつくもだいさん。
このアレンジは本当に素晴らしい!!

振付は天翔ゆう先生。
最初はゴスペルのスウェイっぽくスタートして徐々にフォーメーションが変わって行き、
魔女のソロの場面になるところが見事!

この曲はもう8年前に書きましたが、
沢山の人に愛されてもう勝手に成長した我が子って感じですが、でも、自分の曲の中でもかなり気に入っています!


■MAISHA

この曲は2回でてくるのですが、
前半はトゥイガソロ、後半はジュアの誕生、となっていてアレンジやサイズも違っています。

これはゴリゴリのSOUL!
実はアレサ・フランクリンをイメージした曲なんです。
「Rock steady」というアレサの曲が、
ワンコードと言って1つのコードで歌ってゆく曲で、サビだけセブンスが来るんですが、
この曲はセブンスが来ない!
1曲通して「Am7」一発!
若かりし頃の私が「だったら私はコード1つで1曲作る!」と若気の至り極まりない1曲。

これは随分昔に作った曲なので、今回は歌詞を日本語とスワヒリ語に書き直しました。
スワヒリ語部分は、ママアフリカの日本語部分の歌詞と伏線。

曲のアレンジは初演の時に今や超売れっ子の呉服隆一くんがやってくれました!

初演では私が歌っていたのですが、上のソとか、ラとかを張り声で出してたのですが、
今回トゥイガを演じてくださった小安展子さんが音域の広い方な上に、もともと美しい声の方なのですが、パワフル系の発声を短期間で習得されたのでキイ下げず出来ました!
やっぱりプロの女優さんって凄いですね!!

「KIRIKU」では生のジャンベが大活躍!
多分13〜14年前に書いた曲です。

■キリクが生まれた日

このミュージカルを見た方はおそらく帰り道に「キリクキリーク」と歌いながら帰ってくださったはず!

このキリクのテーマソングは私ではなく、
松岡ありさ作詞・作曲の曲です。

確か初演の時に実家に泊まり込んで、
朝から「ちょっと起きて!今すぐピアノ弾いて!」と言われて、顔も洗わず、歯も磨かず、パジャマのままで実家のピアノで横で歌われたこの曲の楽譜の下書きをした記憶があります。

その後、朝ごはんを食べて、
そこから、つくもだいさんにオケをお願いするための打ち込み音源を私のシーケンサーで作りました。
今やお互いそれぞれのフィールドでむちゃくちゃ忙しいですし、今回はそれぞれ主催の天翔先生からのご依頼でそれぞれ作業していましたが、そんな時もありましたねー。

3バージョンあって、

1つ目は〜バースデイ〜これは前半が大人、後半が子供達が歌います。

2つ目は〜コシシケレリアフリカ〜、
ここは少し悲しい感じで、伝統的な歌コシシケレリアフリカが途中で入るアレンジ。

3つ目は〜ジャンボブワナ〜、
これはアフリカに昔からある歌に途中から変わるアレンジ!
ジャンボ!ハバリガニ!ハクナマタタ!
などのよく聞く単語が沢山出てくる歌です。
今回のバージョンはケジアとトゥイガのフェイクも入り、より音楽的な広がりが出ました!

そして天翔ゆう先生の振付の楽しさ!
自然な演技のような振付は見ているとワクワクします!


あとは、今回佐々木辰寿先生と瀬戸篤子先生が振付されたサバンナのシーンは、
新たに加わりました!

サバンナでの冒険はいつもワクワクしました!


さて、もうこれで全部書いたかな?

今回久しぶりに舞台一本丸々の曲を作って、
自分が生んだ子(曲)なんですが、
なんだか手を離れてくれたような、
不思議な親心になっています。

終わるまではずっと全体の流れのバランスはこれでよかったのだろうか、とか、
考え続けてましたが、
今回一つの形というか流れが出来て、
やはり伏線があることでの全体の統一感も出来たかな、と思いました。


個人的には、昔から沢山の舞台やショーなどの作詞作曲をやってきて、
若い頃はそのほとんどが私の名前が出ないゴーストライター的な仕事でしたが、
私にとってそれは良い経験でした。

バックコーラスやデモ録音も沢山やってきて、
時には私の歌がそのまま使われていることもあって、あれ?ってなったりしたのも、
今や笑い話です。
(お陰で色んな声で歌える技術を手に入れました!!)

今回こうしてちゃんと「松岡ゆりな」に依頼してくださったこと、
ずっとずっと長年の夢だった「音楽監督」を天翔先生が任せてくださったことに感謝します。


そして、私の作曲の師匠、

亀田邦宏先生に感謝します!

私が在学中、先生はアメリカでジャズピアニストとしてご活躍で、
卒業後、帰国されたと聞いて急いでる習いに行きました。

大人になってからの音楽学校への復学は大変でしたが、あの半年はとても贅沢でした。
あらゆるジャンルの曲の特性、作り方を教えて頂きました!


そして当時作曲の勉強のためにバックコーラスを一旦辞めた私に、
「作曲の勉強は絶対意味がある」と言ってくださったベーシストの和佐田達彦さんにも感謝します!

そして、在学中、作詞を教えてくださった、

羽岡仁先生に感謝します!

沢山の有名歌手に楽曲提供されている先生の作詞の授業はとても面白かったです!

そしてそして、
今回の音楽づくりの相方、
石橋康明氏に感謝、感謝!!

一人では今回の音楽作り、
絶対に出来なかった!!

ワウィリシモージャ、
二人で一人!!


最後に、亀田先生の名言から、

「音楽は最高の遊びで、一生の勉強」

この言葉を胸にこれからも楽しんで、
音楽と共に生きてゆきたいと思います!

では、また!



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